犬がかかりやすい病気一覧-その症状・治療費・薬

犬は思ってもみないときに病気になります。
犬がかかりやすい病気ってどんなものがあるでしょうか?
犬は喋れないので病気になったときに慌てないようにどんな症状かも抑えておきましょう。

 

 

■第1位 外耳炎

どの犬種、年齢でも外耳炎が上位に位置します。

 

外耳炎の症状
愛犬が耳を掻く、頭を振る、耳垢が増える、耳が臭いなどの症状が現れたら外耳炎を疑いましょう。

 

初期の段階では、普段と違う匂いがします。
首の周辺を頻繁に掻いたり、頭を強く振るなどで痒みを訴えることが多く、症状がひどくなると床に耳を擦り付けて痒みを訴えるケースもあります。

 

症状が悪化すると耳を掻きすぎて出血とただれで耳道が塞がってしまうこともあります。
重症化すると治療に時間がかかり、手術が必要になることもあります。

 

寄生虫が原因の場合は非常に痒みが強く、あっという間に掻き壊してしまいます。
まれに耳を掻いたり頭を振ることで耳の中で内出血を起こす耳血腫という症状を引き起こすことがあります。

 

原因
主な原因は、細菌・真菌・耳ダニです。
他にアレルギーによる皮膚疾患、虫や種子などの異物混入、耳の中に腫瘍や出来物ができて炎症を起こす場合もあります。

 

治療方法
軽度の場合、直接耳に点耳薬をたらすことで治ります。
耳ダニであれば駆虫剤を使います。
痒みや感染がひどい場合は、痒み止めや抗生剤などの内服薬や注射をします。

 

犬にとって外耳炎はなりやすい病気なので普段から耳を清潔に保つため定期的に耳を洗浄することをおススメします。

 

犬の外耳炎の治療費例
外耳炎は多く場合、定期的な通院が必要になってくる病気です。
通院の日数によっては高額になります。

 

参考価格
初診料…1,500円
処置…1,500円
内服薬…2,500円
点耳薬…1,500円

 

1回の通院費で5,000~7,000円程度かかると思っておきましょう。

 

診察500
処置800
処方1,700
合計3,000円

 

 

 

特にゴールデン・レトリーバーなどの耳が垂れている犬種、フレンチブルドッグなどの皮膚が弱い犬種がかかりやすいです。
 炎症が軽度の場合は点耳薬を差すのみで解決しますが、重症だと何度も通院する必要があり、治療が長期化します。
 通院が必要な例の中でも、比較的軽度なものとして、通院(診察・処置・内服薬など)5日で12,000円ほどの治療費が必要です。
 さらに、犬が耳を掻きすぎて出血し耳道がふさがってしまうと、手術が必要になることもあり、合計で232,000円という治療費例もあります。

 

 外耳炎の薬
「細菌」が原因の場合は抗生剤入りの点耳薬、「真菌」が原因の場合は抗真菌剤入りの点耳薬で治療します。
「耳ダニ」が原因の場合はノミ・駆虫薬を使用することで治療することが主流となっています。

 

症状が改善するまで数日~数週間程度かかります。
症状がなかなか改善しない場合は、治療費が継続的にかかってしまいます。
重症度によって様々ですが基本的には2~5回程度の受診で治療することができますよ。

 

 

 

■第2位 皮膚炎

皮膚病の原因は主に3つに分けられます。
・細菌感染による皮膚病
・アレルギーによる皮膚病
・寄生虫による皮膚病

 

犬の皮膚炎は寄生虫や細菌・真菌性のものからストレスや毛玉のひきつれ、過剰なシャンプーまで、原因は多岐にわたります。

 

皮膚炎は、その原因により治療法が大きく変わりますが、主に使用する薬はダニなどを駆除する駆虫剤やアレルギーの反応を抑える薬、かゆみ止めの薬などです。

 

 ノミの吸血により全身にかゆみが生じていたミニチュア・ダックスフンドの治療例を紹介します。検査や処置、内服薬を含め、通院費として合計4,250円でした。
 また、重症化したアトピー性皮膚炎の例では、注射や皮膚の衛生を保つためのシャンプー、トリミングが必要になり、2週間も通院したケースがあります。その場合、合計141,800円の治療費がかかりました。

 

 〇犬の皮膚病の治療費例
 診察1,500
検査3,000
処方2,500
合計7,000円

 

皮膚病にならないための予防法はあるの?
正しいスキンケア
シャンプーやブラッシングなど、正しいスキンケアを行うことが大切です。

 

温度や湿度、食事の管理
細菌やカビが繁殖しやすい高温多湿の環境下では温度・湿度の管理を行う、食べ物のアレルギーがある場合はアレルギー源が入っていない食事にする、ノミやダニなどの寄生虫がつかないようにするなどで皮膚病の予防につながります。

 

 

■第3位   膿皮症

どの犬種でもかかります。
 膿皮(のうひ)症は、犬の皮膚に常に存在する菌のひとつであるブドウ球菌が、異常に増えたときに起こる皮膚の病気です。
人を含め生きものの皮膚にはなんらかの細菌が存在していますが、健康な皮膚では菌が異常に増えて皮膚病を起こすことはありません。
ところが、ほかの皮膚の病気、免疫力の低下、誤ったスキンケアにより、皮膚の抵抗力が失われてくると、細菌が異常に増えて皮膚が化膿することがあります。

 

犬の皮膚は人に比べると、薄さやpHの違いなどから健康な皮膚でも膿皮症を発症しやすいことがわかっています。
病変が表皮内にかぎられる表在性膿皮症と、もっと深い真皮(しんぴ)に起こる深在性膿皮症があります。

 

軽度の場合は、小さな丘疹(きゅうしん)*1 がいくつかできるだけだったり、丘疹が破裂したり、浸出液が出てきたりすることがあります。
また、犬が気にして皮膚を舐めたり、こすったり、かんだりすることで悪化することもあります。重度の感染だと、皮膚が赤くただれた潰瘍(かいよう)がみられたり、食欲・元気がなくなることもあります。また、深在性膿皮症では、かゆみよりも痛みを感じることもあります。

 

原因はなに?
原因はブドウ球菌です。
犬の皮膚が感染しやすい特性があることや、ほかの皮膚炎などになっていることから膿皮症を引き起こす可能性もあります。
また、シャンプー剤での洗いすぎなど、誤ったスキンケアをしていることも膿皮症の原因となります。

 

 犬の膿皮症の治療費例
 膿皮症にかかってしまった場合、どのくらいの治療費がかかるのでしょうか?保険会社の保険金支払いデータをもとにした治療費の例を見てみましょう。
 診察1,000
皮膚検査2,500
細菌培養検査7,000
処方2,000
合計12,500円

 

 膿皮症にならないための予防法はあるの?
皮膚を清潔に保つ
日頃のこまめな皮膚・被毛の手入れとシャンプーにより、皮膚を清潔に保つことが予防につながります。
しかし、洗い過ぎは皮膚のバリアとなる皮脂を落とし過ぎるため、逆に皮膚に悪い影響を与えることもあります。
正しいシャンプーの仕方やその子にあったシャンプー剤などには、かかりつけ医に相談してみましょう。
また、高温多湿の環境は皮膚によくないので、温度・湿度管理をするようにしましょう。

 

 

■その他主な病気

 

 下痢
 1歳未満の子犬だと、下痢・嘔吐が皮膚炎より上位に入っていることがわかります。

 

 子犬は環境の変化に弱く、家に迎えたばかりだとストレスを感じたり、ウイルスや寄生虫が原因で下痢を起こすことがあります。これは、子犬は成犬と比べて免疫力・体力ともに不十分なためです。

 

 子犬が下痢をした場合、原因を突き止めるため、病院で便の検査をするのが一般的です。
 原因によって、抗生剤や駆虫剤、整腸剤を投与します。特に子犬が何回も下痢をしていると脱水に陥っている可能性があるので、その際は点滴を行います。
 下痢の治療費では、血液検査などの諸検査、抗生剤、整腸剤などの投薬処置、8日間の入院費等を含め、105,490円かかった例もあります。

 

 嘔吐
 犬が吐くのは珍しいことではありません。
 犬が嘔吐をする、吐いてしまう原因としてどんな病気が考えられるのでしょうか。また、病院に連れて行くタイミング、予防や対処法などを獣医師さんに伺ってみました。

 

 犬が胃液を吐く
フードの食べすぎや水の飲みすぎで吐く、食後に激しく遊んでいて吐く、空腹時に胃液を吐く場合などが当てはまります。胃液を吐くとき、透明や白っぽいこともあれば、黄色っぽいこともあります。これは、本来透明の胃液に、十二指腸に分泌される胆汁が混じため黄色っぽくなるのです。

 

草を食べて吐く
犬は草を食べて吐くことがありますが、これは胸焼けをしたときにスッキリするためのもので、生理現象と言えます。

 

吐いても食欲がある
このほか、犬が食事をして半日くらい経っているのに、食べたものを吐くことがあります。これは胃の動きが悪い場合に見られますが、吐いた後でスッキリしていて食欲が落ちていなければ問題ありません。乗り物酔いの嘔吐も次第に落ち着きます。

 

 

上記以外の嘔吐の場合、
何度も嘔吐している
嘔吐だけでなく、下痢もしている
嘔吐だけでなく、ぐったりしている
重篤な病気の可能性がありますので動物病院に連れていきましょう。

 

消化器の病気や感染症・中毒
消化器の病気
炎症、腫瘍、閉塞といった問題が起こると嘔吐が見られます。炎症は急性と慢性に分けられ、急性の場合は激しく何度も嘔吐します。慢性疾患の場合は、長期に渡って嘔吐が続きます。胃炎、膵炎が嘔吐の原因となる代表的な炎症性疾患です。

 

 

 胃腸炎
 胃腸疾患とは、犬の胃または腸に異常がある病気で、痛みやその他の問題を引き起こします。食物の消化・吸収を妨げる、または食物の消化管の通過に影響を与える疾患はいずれも消化器疾患と呼ばれることがあります。正常な消化は、食物から摂取した栄養素を使って組織を構築・修復したり、エネルギーを得たりするために欠かせません。胃腸疾患は脱水症や酸塩基平衡異常、電解質平衡異常、栄養不良を引き起こす場合があり、だからこそ何か異常があったらそれに気付き、獣医師に相談することが大切です。

 

 

膀胱炎
膀胱(ぼうこう)炎とは、膀胱の粘膜に炎症が起きる病気です。
細菌感染や、膀胱結石(結晶)などが原因となります。細菌感染による膀胱炎は、通常、原因の菌に対して効果のある薬を使用することで治りますが、繰り返し膀胱炎になったり、治るまでに長期間かかったりする、難治性のものもあります。
膀胱炎の症状は、残尿感から繰り返しトイレに行くようになったり、落ち着きがなくなったりするだけではありません。痛みが生じたり、膀胱粘膜から出血が起こり、血尿が出ることもあります。

 

どんな症状なの?
・繰り返しトイレにいく
・トイレに行くがほとんど排尿しない
・排尿姿勢をとってから尿が出るまでに時間がかかる
・落ち着きがない
・排尿時に鳴く
・尿に血液が混じる など

 

軽度の膀胱炎では、頻尿などの症状が目立ちますが、排尿時に痛みをともなって鳴いたり、血尿が出たりすることもあります。
膀胱炎が尿路結石により生じている場合は、結石が尿道などに詰まり、尿路閉塞を起こすこともあります。

 

 

 

■ペット保険の費用

動物病院の治療費は犬の生涯によってはかなり高額になることもあります。
ペット保険の費用は月額数百円~数千円とさまざまな商品があります。
それぞれ保障される割合や保障内容が大きく異なります。
予算に合わせて自分のペットに最適な商品を選ぶという選択肢も検討してみましょう。